強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」


https://en.wikipedia.org/wiki/USS_Bonhomme_Richard_(LHD-6)

LEGOで作った空母を紹介します。無改造、無塗装、シール無し。LEGOブロックのみで作ったオリジナル作品です。

アメリカ海軍のワスプ級強襲揚陸艦の6番艦「ボノム・リシャール」です。全長が85cmあります。なかなかデカいです。

実在する船を作るのは2隻目で、2隻とも1/300スケール、フラットトップ(空母など上甲板が平らな飛行甲板などになっている船)です。始めて作ったときの経験を活かして、内部構造やギミックにこだわって作り込んでいます。

艦尾側上方から。艦尾の対空火器も実艦に忠実
飛行甲板を外すと航空機格納庫。下方に向かうスロープも再現
格納庫の床をさらにはがすとウェルドックと車両甲板

強襲揚陸艦という艦種は、陸上兵力を海上から目的地にヘリ、舟艇などで上陸させる水陸両用戦と呼ばれる戦いで活躍する船です。そのため艦内に戦車、装甲車、ヘリコプター、上陸用舟艇(ホバークラフトなど)などかさばるものを大量に搭載せねばならず、そのための格納庫等が艦内容積のかなりの部分を占めています。今回はその内装を再現しました。

飛行甲板、航空機格納庫、車両甲板、ウェルドックは全て船内の違う甲板(フロア)に位置しておりこれらすべてを1/300スケールのウォーターラインLEGOモデルに納めることは困難を伴いました。構造的な強度を確保しつつ各甲板を積み重ねると高さが規定に収まらなくなります。しかも格納庫とウェルドックにはそれぞれF-35戦闘機とLCACホバークラフトを搭載するための高さを確保する必要があります。

舷側の薄灰色と喫水線の間に黒、赤の塗装

これらを解決するため、ボノム・リシャールでは喫水線を船底近くに設定し、外舷に赤い船底色が見える部分までを作りました。これにより4層にわたるギミックを詰め込むことができました。

艦尾開口部からウェルドックを望む

照明を仕込むことでウェルドック内部を本物の艦内のように見せることができました。照明は釣具のミライトを使用してます。

飛行甲板上のマーキングは一切シール、デカールを使わず、レゴパーツのみで再現しました。斜めのラインをスキマなく配置するのは困難を伴いますが、一定の強度を確保しつつ組み上げることができました。

飛行甲板のマーキング

ブラケットやレールパーツを駆使して微妙な幅を詰めることにより、単なる縦横組だけでは表現できないところに挑戦しました。

舷側のサビ表現

1/300艦船の新機軸として舷側を灰色一色にするのではなく、茶色やエンジ色のパーツを挟むことで船体のサビを表現しています。

そして最も大きな特徴は、powered upでグイグイ動くことです。

かなり重量があるため、設計通りに旋回してはくれませんでした。これは反省事項です。

搭載するF-35BとMV-22、LCACも作って並べました。このサイズだと可愛いですね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。最後に解説しきれなかった写真を乗せておきます。